木曜日, 4月 02, 2015

研究開発時のパラメータ選択の考え方

研究開発時において、
適切なパラメータを選択できるか否かは

仕事の効率や成果に直結する
非常に重要な課題

だと思うのですが、
その一方で、誰しも直感でえいやーって
選んでしまうものです。

僕はもっと慎重にパラメタ選定すべきと思うな!!

このコンテンツでは物理量、や次元
パラメータ選択のヒント、

そしてエネルギーという概念の有効性について

まとめてみました。
対象者はメカ/電気のエンジニアです。
結論を先に言うと、エネルギーという概念は便利だということです。

何を計り、どんな量で考えるか?

現象の本質に迫るには、計って考える必要があります。

結論から言うと、
計り易い量と、考え事に向いている量は
まったく異なるため、
計測する物理量と検討に使う物理量は
ちゃんと分けて考える必要があります。
ここをごちゃ混ぜにすると、本質には迫れません。

これができていないエンジニアが意外と多い気がしたので
今日は次元について語ります。

考え事に向いている次元

僕の経験によれば、
考え事に向いている量は以下3つが挙げられます。

無次元量

物理量をバッキンガムのπ定理で
削ぎ落とし、最終的にのこった変数

考え事には向いているのに直接計測が不可能な典型的例

メカ
アスペクト比、ラジアン、比重、原子量、
レイノルズ数、ヌセルト数、プラントル数、
グラスホフ数、マッハ数、レイリー数、
ゾンマーフェルト数、ポアソン比 電気
サイクル 、
Q値、ゲイン、SN比、アーラン数、比誘電率、磁化率

力学でもっとも大切だけど、
もっとも定義が曖昧な自己矛盾をはらむ量。

完全に理解している人はたぶんいない。
本質的に測定は難しい。
フックの法則を使って間接的に計る方法が多い。

保存量

時間変化しない。適切な系であれば座標変換から解放される。

直接計測は極めて難しい。
もちろん、本題のエネルギーもまた保存量。

その他、かなり考え事に便利な量
  • 
上記に対しての各種モーメント量
  • 
時間発展が知りたいときは、状態量(p,x)

  • 熱力学なら状態量(圧力・エントロピーとか)
  • 
波動関数ならインピーダンス 
ポイントは、
考え事に向いている量は
どれもこれも本質的に計測が難しい
ということです。

計り易い次元の例→基本単位

そもそも測り易くて原器が作り易いから、基本単位

測りにくい次元の例→力

  • 第一原理で力が現れる式は少ない 
  • 計測の過程で物理変換が多数入る。
  • 計測にキャリブレーションが必要 
  • 6自由度を独立して計測することが極めて難しい 
  • 観測が対象に必ず影響を与えてしまう。

エネルギーという概念の素晴らしさ

メリット

  • 保存量かつスカラー
⇒物理法則の対称性に基づく、
  • 次空間座標からの解放
  • 系の取り方が間違いなければ、正確な議論が可能
  • 現象をまたげる。例:エネルギー変換
  • 身近な現象は全部エネルギーに置き換えることができる
  • 演算が足し算と引き算しかない

デメリット

  • 直接観測できない。
  • 変換しなければいけない。
  • 系のとりかたはとても難しい。センスがいる。 

定義は
力×変位の空間方向積分
 
一般化したらフロー×エフォート=運動量×力

ちなみに波動関数で記述可能な現象は、
フローとエフォートの積であるエネルギー率
で分析するだけでなく、
フローとエフォートの商であるインピーダンス
も合わせて議論する方が望ましい。

なぜ品質工学は的を得ているのか、 その物理学的側面からの考察

  • エネルギーの次元で考え、

  • エネルギーに類する測り易い量を計測し、
  • 
デシベル・ゲインという無次元数(エネルギーの比)で整理する。
だからこそ「本質を究める」ことが可能となります。
エネルギーに紐付けられない品質工学は間違っています

(私の信念であり裏付けはありません)

私のメッセージのまとめ

考えやすい物理量を無理して測ろうとしていませんか?
計測しやすい物理量で無理して考えていませんか?
エネルギーという概念はとても便利です。
意識的に多用しましょう!

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